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大竹 尚登
(所長, 教授)
居室: R2棟108室
E-mail: director(at)first.iir.titech.ac.jp
※(at)を@に置き換えて下さい
2016年4月に発足した未来産業技術研究所は,90名余の教職員を擁する本学最大規模の研究所として,機械工学,電気電子工学,金属工学,情報工学,環境工学,防災工学,社会工学など多岐に渡る研究を推進しています。
本研究所のミッションは,広い研究領域を背景として新たな異分野融合領域を創出し,実社会に適用可能な技術を開発し,学術及び産業に貢献することです。このミッションを実現すべく,我々は学内の連携はもちろんのこと,医療分野などへの研究・開発展開を目的として学外との連携を進めており,2016年度から文科省のネットワーク型共同研究拠点である「生体医歯工学共同研究拠点」として活動しています。ここでは,東京医科歯科大学生体材料工学研究所,広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所,静岡大学電子工学研究所との連携により,異分野間の機能融合と新研究分野創出を図っています。また,東北大学歯学研究科との連携事業では,多くの教員が融合領域の研究を推進しています。
産学連携についても積極的に活動しています。URAによる企業への研究課題の紹介,企業との研究課題マッチングを行い,未来研のシーズと社会的なニーズとの橋渡しに注力し,大型の産学連携として,4つの共同研究講座に加え,本学で最初となる共創研究所が設置されています(2020.4.1現在)。
また,研究環境整備の一環として,クリーンルームと実験装置の集約化を推進し,研究者や学生諸君への実験設備の提供環境が整いました。また,技術部の協力のもと,学内外にも開放を始めました。さらに産業界や一般の皆さまを対象として秋口に開催される研究院公開で実験室を公開し,未来研セミナーなどを通じて研究活動の広報・公開に努めています。
そして2020年,本研究所は,新たなSTEPを踏み出します。
社会実装と産学連携 | Social Implementation and Industry Liaison | 新たな共同研究講座等の設置を推進 |
設備共用化と研究インフラ整備 | Sharing system and Infrastructure | 設備共用化の促進と大型研究インフラの導入 |
実体的国際連携 | Tangible International collaboration | Tokyo Tech ANNEXとの連携,若手教員の海外派遣 |
外部資金獲得強化 | Enhance external funding | 科研・プロジェクトの獲得,研究院産学連携室とも連携し共同研究を拡大 |
異分野融合研究の推進 | Promotion of Interdisciplinary Research | 東北大との連携活動の推進,未来社会DESIGN機構との連携 |
共同研究拠点の推進 | Promotion of Collaborative Research Base | 生体医歯工学共同研究拠点の活動推進 |
この取組を FIRST S2TEP2 2020 と名付け,未来の産業技術を担う研究組織として研究と人材育成を推進していきますので,今後とも未来産業技術研究所への皆さまからのご支援をお願い申し上げます。
2020年4月
未来産業技術研究所 所長