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最新情報 > 未来研新任紹介(2021年4月1日)
最新情報
7名の新任の先生が着任されました
フォトニクス集積システム研究コア
栗田 洋一郎 特任教授
令和3年4月1日付で,未来産業技術研究所特任教授に着任いたしました栗田洋一郎と申します。学部から平成8年3月の修士課程修了まで旧精密工学研究所の伊賀・小山研究室に所属,その後,NEC,ルネサスエレクトロニクス,東芝にて半導体集積技術・実装技術、光集積・応用技術等の分野で研究を行いました。その過程で社会人博士として現学長の益先生のご指導も頂きました。ムーアの法則の終焉が見えつつある今,産業としてのみならず国家の命運を左右する技術として半導体に大きな注目が集まっており,中でも日本のお家芸であり技術集積のある半導体集積・実装技術は「チップレット」集積時代に向け特に期待されております。この度、四半世紀ぶりに古巣の研究グループの宮本研究室にて本分野を研究する機会を頂きましたので,産業界でのリーダーシップにより日本の産業基盤創成に貢献すべく精一杯努力する所存です。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
先端材料研究コア
Tso-Fu Mark CHANG 准教授 2021年4月1日付で未来産業技術研究所先端材料研究コアに着任いたしましたツォーフー マーク チャンと申します。2012年9月に東京工業大学にて博士学位を取得後,2012年10月より本研究所の前身である精密工学研究所にて助教として勤務してまいりました。2016年度から当研究コアとフロンティア材料研究所融合機能応用領域を兼務しております。専門は電気化学
,特に金属ベースの機能性材料の電解めっき,研究の応用については小型電子デバイス用の金属材料
,ウェアラブルデバイス
,およびバイオセンサーに向けた触媒材料の開発。
今後は可視光駆動型抗感染材料の創成に着手します。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
応用AI研究コア
鈴木 賢治 教授 本学World Research Hub Initiative (WRHI)による特任教授として本研究所に約4年間勤めた後、令和3年4月1日付で、本研究所応用AI研究コアの教授に就任いたしました。それまでは、米国イリノイ工科大学、シカゴ大学に長年勤め、米国の大学院教育と研究に携わって参りました。これまで、深層学習を中心としたAIの研究開発とその医療AI応用ならびに社会実装を、30年近くに渡って行って参りました。本実績と経験を活かし、NEDOとJSTの国プロで、「説明できるAI」、「少数データで学習できるAI」、「設計できるAI」といった新しいAI基盤技術の開発と、これらの医療応用と社会実装を行って参ります。このような最先端のAIは、様々な分野に応用可能で、それぞれの分野で役立つものと考えております。これからは、医療分野のみならず、交通、センシング、ロボットなどの産業分野、材料学、細胞学などの科学研究分野などに応用分野を広げ、本学の様々な部署の先生方や、学外の研究機関や企業と共同研究を推進していく予定です。今後ともよろしくお願いいたします。
応用AI研究コア
尾﨑 順一 助教 2021年4月1日付けで未来産業技術研究所の助教に着任しました,尾崎順一です。 専門は社会・経済物理学,複雑ネットワーク,計算物理学で,これまでには,複雑ネットワーク理論を応用した企業取引ネットワークの数理解析やモデリング,スーパーコンピュータを用いたネットワークの大規模シミュレーションと経済活動予測への応用に取り組んできました。本研究所では科学技術創成研究院ビッグデータ数理科学研究ユニットと共同してこれまでの研究を発展させ,企業経済活動・人流・金融市場等を含めた,単一の視点からではない俯瞰的な社会シミュレータの開発を目指し,災害等も含めた社会の諸問題の解決に役立てていきたいと考えています。
都市防災研究コア
ALEX Shegay 助教
令和2年4月1日付けで,科学技術創成研究院・未来産業技術研究所の都市防災研究コア助教として着任しました,シガイアレックスと申します。2019年にニュージーランドのオークランド大学で博士の学位を取得した後、東北大学で学術研究員として働きました。専門は、主に鉄筋コンクリート構造物の耐震性能に関係する分野です。以前は、RC躯体の高い塑性率の達成と軸崩壊の防止を目的とした研究に取り組んでおりました。最近では、大地震後の構造物の継続使用を実現するための研究に興味を持っています。これに関連するプロジェクトとして、損傷を補修した4層RC構造物の振動台実験を行い、補修により回復可能な耐震性能レベルの検討を試みました。将来的には、建物の持続可能性と地震後の継続使用について、損傷建物の補修や免震設計法などのアプローチから研究を進めていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
都市防災研究コア
XIANG Yang 特任助教
令和3年4月1日付で、未来産業技術研究所科学技術創成研究院の特任助教に着任いたしました相陽です。中国上海同済大学にて博士学位を取得し後、京都大学で二年間日本学術振興会特別研究員として勤務してまいりました。これまでは、建築構造分野の中でも主に鋼構造建築物の耐震性能と力学挙動に関わる研究に取り組んできました。各種鉄骨造建物の地震応答解析と耐震性能評価について経験を積み、鉄骨造建物に対する解析方法を開発しました。未来産業技術研究所にいる期間の研究対象は以下となります。1)非構造部材の耐震設計に用いる三次元床応答加速度の解析、2)耐風ストッパーを用いる免震構造の性能分析、3)軸力を考慮した鉄骨造梁柱接合部の繰り返し載荷による性能分析。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
ENEOSスマートマテリアル&デバイス共同研究講座
市林 拓 特任准教授
2021年4月1日付けで未来産業技術研究所 ENEOSスマートマテリアル&デバイス共同研究講座の特任准教授に着任しました市林拓です。これまで,ENEOS株式会社において,有機系太陽電池やリチウムイオン電池などの材料・デバイス開発に従事してまいりました。直近2年間はスマートマテリアル&デバイス共同研究講座第1期メンバーとしてソフトアクチュエータ向け液晶材料開発に取り組んできました。2021年4月からの第2期では東工大の恵まれた研究環境を活用して,より広い視野で産学連携活動に取り組みたいと考えております。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。