トップ > 最新情報 > 第47回フロンティア材料研究所講演会
最新情報
日時:2017年7月14日(金)15:30~16:30(15:00開場)
講師:玉井宏章教授(長崎大学 工学部工学科 構造工学コース)
会場:東京工業大学 すずかけ台キャンパス G5棟1階105号室(511講義室)
参加人数:36名
主催:東京工業大学 フロンティア材料研究所・都市防災研究コア(UDPRC)
山田哲(東京工業大学・教授),笠井 和彦(東京工業大学・特任教授)
講演概要:
玉井宏章教授は,鋼材の塑性化によって紡錘型の履歴特性を持つ種々の鋼材ダンパーの機構を提案し,その実現可能性を実験等で示し,性能のうち,復元力特性が劣化して利用が困難となる限界を計量し表示する等価せん断座屈変形角,累計損傷度を新たに提示しました。次いで,鋼材ダンパーの塑性変形性能を調査できる仮動的実験について,実験実施にあたって生じる諸問題を解決しました。『鋼構造制振設計指針』には,玉井先生の研究成果が採用されており,それにより安価で信頼性の高い鋼材ダンパーがさらに普及し,中低層建物を含む多くの一般建物の耐震性が著しく向上すると考えられたため,2017年に日本建築学会賞(論文)が授与されました。本講演では,制振鋼構造の開発とその設計式に関する一連の研究を通して,玉井先生が考えたことを発表していただきます。
文責:笠井和彦(東京工業大学・特任教授)
電話での問合せ:045-924-5512(東京工業大学・西島正人)