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飯野裕明(情報イノベーション研究コア)が,日本画像学会より研究奨励賞(第24回)を受賞
学会名: 第117回日本画像学会年次大会~「生活と社会を豊かにする画像技術」~
受賞先: 一般社団法人日本画像学会
賞 : 研究奨励賞
受賞題目:液晶性有機半導体の側鎖部への酸素原子導入による溶解性の改善とその有機トランジスタ特性
安価なプラスチック基板上に溶液プロセスで簡易に有機トランジスタを作製し,高い移動度を実現することで有機EL用TFTなど幅広い応用が可能となる。そのような用途に新たに開発した液晶性有機半導体がPh- BTBT-10であるが,インクジェットなどの印刷プロセスに適用するには非ハロゲン溶媒系での高い溶解度が必要であり,その点が課題となっている。本研究では,柔軟なアルキル鎖の途中に酸素原子を有する材料を合成する方式を検討し,相転移挙動,溶解度,整膜性,FET移動度など多面的に特性を明らかにした。最終的には,移動度を損なわずに溶解度を3倍まで改善することができた。本研究成果は,今後の有機半導体技術の発展と応用を推進するキー技術のひとつとして高く評価できる。
飯野研究室:http://www.isl.titech.ac.jp/~hanna/