トップ > 最新情報 > 伊賀健一栄誉教授が,2024年度大川賞を受賞(2024年11月20日)
最新情報
受賞者 | 伊賀健一栄誉教授 |
授与団体 | 大川情報通信基金 |
研究業績 | 面発光レーザー:創案と先導的研究、それによる超高速情報交換・センシングを中心とする新しいフォトニクス創出への多大なる貢献 |
賞 | 第33回2024年度大川賞 |
受賞日 | 2024年11月20日(水) |
大川賞は、公益財団法人大川情報通信基金が授与する、情報・通信分野における我が国最大級の学術賞です。情報・通信分野の研究、技術開発および事業において顕著な社会的貢献をされた方の労に報い、その功績を表彰すると共に、この分野のさらなる発展と啓蒙に寄与することを目的とした国際賞であり、賞状ならびに副賞として金メダル、賞金が贈呈されます。この賞は、(株)CSKの創業者であった大川 功 氏(おおかわ いさお、1926年5月19日~2001年3月16日)が1992年からはじめたもので、毎年海外、日本からそれぞれ1人が選ばれます。今回が第33回目となり、本学からはこれまで末松安晴、古井貞熙、小山二三夫らが受賞しています。 今年度の贈呈式は2025年3月5日に行われます。伊賀栄誉教授の受賞理由は、『面発光レーザー: 創案と先導的研究、それによる超高速情報交換・センシングを中心とする新しいフォトニクス創出への多大なる貢献』となっています。
この賞を創設された大川功さんは、システムエンジニアリングというコンピューターをシステムとしてとらえた事業を先見的に始めた方です。今では,コンピューターのシステムを提供し、そのサービスを展開することが多くの企業で当たり前になっていますが、その先見性こそが企業発展のもととなっていたのだと思います。今回の受賞は、面発光レーザーという小さなデバイスに関してですが、データセンターなどの情報、LANなどの通信、マウス、スマホ、プリンターなど我々の身の回りにある電子機器のシステムを支える新しいフォトニクス創出へ寄与しています。師匠の末松安晴教授からは,”デバイスを研究するにしても、いつもシステムのことを考えなさい”と教えられました。この面発光レーザーがちゃんとできたら、どんなに素晴らしいシステムができるだろうと考えながら研究してきたので、師匠への恩返しになったのではと思っています。
小山二三夫名誉教授(フォトニクス集積システム研究コア)
http://vcsel-www.pi.titech.ac.jp/