トップ > 最新情報 > 雨宮智宏助教(量子ナノエレクトロニクス研究コア)が,2021年度「東工大の星」支援【STAR】に決定(2022年4月1日)
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受賞者 | 雨宮智宏助教(量子ナノエレクトロニクス研究コア) |
受賞先 | 東京工業大学 |
研究論文 | フォトニックナノ構造で拓く分野横断型研究 |
受賞日 | 2022年4月1日(金) |
フォトニックナノ構造とは,光の波長以下の微細構造を一定の周期性をもって並べたものであり,構造内の光と物質の相互作用を利用して,様々な光の操作が可能となります。現在までに,ナノプロセス技術を用いて半導体や金属を微細加工することで,様々な構造が実現されています。
私はフォトニックナノ構造の中でも,特に “メタマテリアル” と “トポロジカルフォトニック結晶” にスポットを当てて研究を推進しております。メタマテリアルについては,自由空間において光を自在にコントロールできる特徴を活かして,光学迷彩をはじめとした新機能の実現を目指しています。また、トポロジカルフォトニック結晶は,光の分野に数学の位相幾何学の概念を持ち込むことで,光の2つの内部自由度(軌道角運動量とスピン)を体系的に制御することが可能となります。それらを通信や分光に応用することで,従来技術の枠組みを超えたデバイス・装置の実現を目指しています。
この度は,「東工大の星」支援に採択されましたこと,誠に光栄に存じます。東工大基金の寄附者の皆様および選考委員の皆様に厚く御礼申し上げます。また,これまでご指導いただいた諸先生方,共同研究者の皆様,ともに研究に邁進している研究室メンバーにも,この場をお借りしまして心より感謝を申し上げます。本ご支援のもと,より一層精進し,社会のために役立つよう研究を進めてまいりたいと考えております。