トップ > 最新情報 > 研究院公開2020 オンライン開催(2020年12月3日(木))
最新情報
開催日 | 2020年12月3日(金)10:00~17:00(オンライン開催) |
特設サイト | http://www.iir.titech.ac.jp/openlab/future/ |
ポスター | https://www.iir.titech.ac.jp/organization/search/research/?_org=org-1&_poster=true |
本年の科学技術創成研究院公開および未来研セミナーは,12月3日(木)に初めてのオンライン開催となりました。
新型コロナ感染予防の影響を受けての例年10月開催から2か月遅れての対応で、1年前の台風19号の影響を受けたことを考えると,2年続けて自然の猛威にさらされたことになります。
その中でも、研究院全体としてはセミナー以外に4研究所(未来産業技術研究所・フロンティア材料研究所・化学生命科学研究所・先導原子力研究所)がそろい踏みで同日研究室公開を行ったことは,オンラインの環境をうまく利用した意味で一歩新たな試みに進めたものと思います。
また未来産業技術研究所としてもセミナーを実施し,登録者数としては約150名,各講演においては100名前後のご聴講をいただきました。
ご多忙の中参加いただきました皆様に御礼申し上げます。また各研究室が工夫を凝らして、オンライン用のソフトやネット配信など各自のアイデアで対応させていただきました。関係者の協力にも感謝致します。
研究院セミナーにはCOVID-19に負けない環境実現のための研究関係として大竹尚登所長が,未来研セミナーには知能化工学研究コア 奥村学教授,電子機能システム研究コア 筒井一生教授,融合メカノシステム研究コア 進士忠彦教授,創形科学研究コア 佐藤千明教授,情報イノベーション研究コア 宗片比呂夫教授より,最近の成果を中心に活動状況をお知らせしました。アンケートを通してのご意見を今後の改善に活かしたいと考えております。
来年がどのような時期にどのような運営方法で実施されるのかについては,まだ不透明です。しかしながら,今回のオンライン実施の経験が加わったことで,どのような状況にも対応し,研究所としてのアクティビティをご関係の皆様に共有して,様々なご意見をいただく機会にしていく対応力も上がったのではないかと考えております。
常に改善し続けていくことを意識して,今後も取り組んで参る所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
15:00~15:05 | 大竹 尚登 教授(未来産業技術研究所・所長/創形科学研究コア) |
「所長あいさつ」 | |
15:05~15:25 | 奥村 学 教授(知能化工学研究コア) |
「ことばをあやつる人工知能(AI)」 自然言語処理は,テキストデータを対象としたマイニング,テキストからテキストへの変換と言える対話,要約,翻訳,言語以外の情報(画像,映像,データ)からのテキスト生成などを行う技術です。本講演では,ビッグデータ,人工知能という現在の2つのバズワードに関連する,この技術における,我々の研究室の研究成果をご紹介します。 |
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15:25~15:45 | 筒井 一生 教授(電子機能システム研究コア) |
「低炭素社会を担うパワー半導体デバイス技術」 世の中の隅々まで電力エネルギーを効率良く利用して行くために,様々な電力変換システムが使われます。ここで中心的役割を担っているパワー半導体デイバスの技術に関して,既に主流であるシリコンデバイスの次世代技術と今後の実用拡大が期待される窒化ガリウムのデバイス技術についての取り組みを紹介します。 |
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15:45~16:05 | 進士 忠彦 教授(融合メカノシステム研究コア) |
「ECMO用磁気浮上遠心血液ポンプの開発」 新型コロナウィルス感染者の最終治療手段として,肺を休めながら血中に酸素を送るECMO(体外式膜型人工肺)が話題となっているが,長期使用が進むにつれ,血栓の問題が顕在化している。本学では,血栓リスクをできる限り低減するため,磁気浮上技術を用いた遠心血液ポンプの開発を進めている。その概要に関して紹介する。 |
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16:05~16:25 | 佐藤 千明 教授(創形科学研究コア) |
「最近の接着技術とそのトレンド」 近年の接着剤の進歩に伴い,接着接合の使用が拡大している.特に,自動車や航空機などへの適用が進みつつある.接着接合は軽量化やコスト低減に有利だが,耐久性の確保は難しく,この点が問題となっている。近年では,分析技術の進歩により,接着メカニズムへの理解も進みつつあり,その取り扱いも科学的になってきた。本公演では,接着技術に関するこれらのトレンドについて解説する。 |
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16:25~16:45 | 宗片 比呂夫 教授(情報イノベーション研究コア) |
「円偏光発光ダイオード作製の現状」 「光とスピントロニクス」を掲げて20余年がたちました。2016年に世界に先駆けて室温で純粋な円偏光を発するGaAs系発光ダイオードが西沢助教の手で生まれました。今はこの最先端のダイオードの原理解明と汎用性のある作製法の開拓に取り組んでいます。その状況を紹介します。 |