河野行雄研究室　李恒〔Ｍ２〕が，MISW2019において最優秀発表賞を受賞（2019年8月8日）

カーボンナノチューブフィルムによるフレキシブル非破壊撮像カメラに関する研究
このたび，The 11th International Multidisciplinary International Student Workshop（MISW 2019）において「Multifunctional around-view monitoring robots for ubiquitous social safety-net system」の題目でOutstanding Presentation Awardを受賞いたしました（図１）。
MISWは工学系の異分野横断型講演会となっており，毎年選抜制で各国MISW講演会の優秀発表者が集うAOTULE Conferenceに招待されます。
受賞内容は，カーボンナノチューブ型フレキシブル広帯域非破壊撮像カメラの創出と産業用プロトタイプの開拓に関する研究です。微細工業製品の全自動大量生産に伴う生産量・速度共の飛躍的向上に対して，品質保証手段として安価に量産可能な高機能非破壊検査素子の活用が必須となります。
本研究では低コスト大面積加工が可能であり，高い機械的強度や超広帯域電磁波吸収等のユニークな性能を示すカーボンナノチューブ（図２）に注目し，任意形状に貼付可能な薄膜非破壊撮像カメラを設計しました。ミリ波・テラヘルツ・赤外・可視光それぞれに特徴的な高速立体撮像を実証し、マルチモーダルなスマートデバイスへの展開が期待されます（図３）。
既に国内外の産学連携は広がり始めており，実地試験等へ繋げていけるよう精進してまいります。
最後になりますが指導教員の河野行雄先生にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。

図１　受賞の様子	図２　カーボンナノチューブフィルム
	図３　本研究の持つ幅広い波及効果

参考サイト
▶科学技術創成研究院