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松田和浩助教(都市防災研究コア)が,平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰で「若手科学者賞」を受賞
受賞先: 文部科学省
賞 : 若手科学者賞
受賞題目: 木質制振建物の動的挙動解明と合理的設計法整備に関する研究
新旧戸建住宅の耐震性を比較的容易に向上させる手段として,建物内にダンパーを設置する制振構造が注目されています。ただし,制振構造の挙動は複雑で,設計・開発には多くの注意を要するのに対し,市場では安易にダンパーを設置した効かない制振も多く売られています。
そこで,木質架構にダンパーを入れた場合の力学的挙動や動的特性を,極めて多くの実験や詳細な数値解析により把握しました。また,等価線形化理論を用いた手法と時刻歴応答解析による手法それぞれで,地震応答の制御に必要なダンパー量を求められる合理的な設計法を提案しました。
この研究成果は,その多くが小規模住宅制振設計指針として公開される予定です。また,将来的な実現・普及が強く望まれている木質高層建物にも応用可能であり,小~大規模の木質建物の耐震性向上に大きく寄与すると考えています。
本研究は東京工業大学の笠井和彦先生,坂田弘安先生のご指導の下で行ってきたものです。この場を借りて,改めて御礼申し上げます。今回の受賞を励みとし,新たな地で今後も研究・教育活動に邁進していきたいと思います。
東工大ニュースでも掲載されました http://www.titech.ac.jp/news/2017/038204.html
笠井研究室:http://www.msl.titech.ac.jp/~serc/kasailab/